
はじめに:憧れの「離宮」は、本当に富裕層だけのものか?
関西の経営者や投資家の間で、必ずと言っていいほど話題に上がるのが、リゾートトラストが運営する会員制リゾートホテル「エクシブ(XIV)」です。
「限られたお金持ちだけの世界」「維持費が高そう」というイメージが先行しがちですが、実はそのシステムを正しく理解し、賢く中古市場を活用すれば、驚くほど現実的な予算でオーナーになることができます。
本記事では、空間を創り出す建築の視点と、シビアに数字を見る投資・経営の視点の両面から、特に兵庫・近畿圏を中心としたエクシブの魅力と、その「リアルな数字」を徹底的に解説します。
1. 兵庫・近畿圏に鎮座する「離宮」の建築的魅力
エクシブの最大の魅力は、その圧倒的な空間構成にあります。神戸のオフィスから車を走らせ、わずかな時間でアクセスできる近畿圏には、日本屈指のフラッグシップ施設が集結しています。
- エクシブ有馬離宮(兵庫): 山の傾斜をダイナミックに活かした「クラシック&スタイリッシュ」な空間。重厚な石の壁と、それに反射する水盤のライティングは、訪れるたびに建築的なインスピレーションを与えてくれます。
- エクシブ六甲 サンクチュアリ・ヴィラ(兵庫): 六甲山の深い緑に溶け込むような、全室スーパースイートの隠れ家。プライベート感を極限まで高めた設計は、喧騒から離れて静かに思考を巡らせるのに最適な場所です。
- エクシブ京都 八瀬離宮(京都): 比叡山の麓に広がる、広大な庭園と低層の建築群。「真・行・草」の思想を現代建築に落とし込んだモダン和風の空間は、何度訪れても新しい発見があります。
これらの圧倒的な非日常空間を「自分の別荘」として利用できる体験こそが、エクシブの真骨頂です。
2. エクシブ会員権の仕組みと「最安」での購入ルート
エクシブは「1つのお部屋を14人(または28人)のオーナーで共有する」タイムシェア方式を採用しています。年間13泊(または26泊)の占有日が与えられ、全国各地の施設を交換利用できるのが特徴です。
では、一般人にも買えるものなのでしょうか? 結論から言えば、「リゾート会員権の中古市場」を活用すれば、十分に手が届きます。一番安価な「スタンダード(Aグレード)」を中古で購入した場合のリアルな収支を見てみましょう。
【初期費用(購入時のみ)】
- 会員権価格: 約30万円 〜 50万円(鳥羽や白浜などの初期施設)
- 名義書換料: 33万円(一律・リゾートトラストへ支払う)
- 仲介手数料: 約11万円
- 合計:約74万円 〜 95万円
軽自動車の中古車を買うよりも安い金額で、オーナーの権利(VIP待遇や専用ラウンジの利用権など)を手に入れることができるのです。
【ランニングコスト(維持費と宿泊・食事代)】
- 運営管理費(年会費): 約10万円 〜 12万円(※毎年必ず発生)
- ルームチャージ(1泊): 約1.6万円 (※1名ではなく「1室」の料金。定員5名で泊まれば1人あたり約3,000円台という破格の安さになります)
- 食事代(1名): 約1.5万円 〜 2.5万円 (※夕食・朝食代。エクシブはレストランでの食事が前提となっており、ここが一番の出費になります)
3. メリット・デメリットの真実
数字が見えたところで、実際の使い勝手はどうでしょうか。
【メリット】
- 人数が増えるほど割安に: ルームチャージ制のため、家族や友人を連れて行くほど1人あたりの単価が下がります。
- 質の高いホスピタリティ: 「一見客」ではなく「オーナー」として迎えられるため、スタッフとの継続的な関係性が築けます。
- 最高峰の美食: ホテル内のレストランはフレンチ、和食、中華、鉄板焼きと多岐にわたり、外部の高級店にも引けを取らないクオリティです。
【デメリット】
- 食事代の縛り: 宿泊費が安い反面、食事代で1人2万円前後かかるため、トータルの出費はそれなりになります。「今日は近くの居酒屋で済まそう」という使い方が難しい立地も多いです。
- 予約の難易度: 有馬離宮などの人気施設は、週末やハイシーズンには予約の争奪戦になります。計画的なスケジュール管理が求められます。
4. 無理して買うべきか?高級ホテル都度利用との比較
「元を取ろう」と無理をして買うものではありません。毎年発生する12万円の管理費を「もったいない」と感じるならば、一休.comなどで外資系の高級ホテルをその都度予約する方が、場所の縛りもなく精神的にも身軽です。
しかし、「定宿」を持つことの安心感や、建築的に優れた空間に何度も足を運び、ディテールを味わい尽くす喜びは、都度利用のホテルでは得られないエクシブならではの価値です。
5. 投資目線で斬る:これは「資産」か?「経費」か?
株式投資や配当金生活を見据える視点から言えば、エクシブの会員権は「キャピタルゲイン(値上がり益)を狙う投資対象」には絶対になりません。年月と共に価値は下がる消費財と捉えるべきです。
しかし、法人としての「経費(福利厚生費)」として考えるなら、これほど優秀なツールはなかなかありません。 会社名義で購入し、スタッフの慰安旅行や、優れた建築デザインを学ぶ視察の拠点として活用する。あるいは、大切な顧客を「私の会員制ホテルへ」と招待する。これは数字には表れない「見えない利回り(ロイヤリティや信用の向上)」を生み出します。
また、個人投資家としての視点を持てば、「年間の運営管理費12万円」を支払うために、「税引き後利回り4%の高配当株を300万円分保有して、その配当金で維持費を自動化する」といったポートフォリオの組み方を考えるのも、非常に知的な楽しみ方と言えるでしょう。
まとめ:人生を豊かにする「極上の経費」という選択
エクシブは、単なる宿泊施設ではありません。圧倒的な建築空間の中で非日常を味わい、大切な人たちと美食を共有するための「場」です。
一番安価な中古物件を法人で取得し、維持費は配当金というマネーマシンに働かせて支払う。そして、週末は車を走らせて離宮の建築美と空間に身を浸す。
「投資」としてはマイナスでも、人生の質を高めるための「極上の経費」として割り切れるのであれば、エクシブオーナーという選択は、間違いなくあなたのライフスタイルを一段階引き上げてくれるはずです。

追記:次なる最注目リゾート「サンクチュアリコート淡路島」の全貌
もし、中古で「100万円」のエクシブを購入する賢明なルートではなく、「数千万円」を投じてでも最新かつ最高峰の非日常を一次取得で手に入れたいなら、現在リゾートトラストが注力している新ブランド「サンクチュアリコート」シリーズを見逃すことはできません。
特に関西圏の経営者や富裕層の間で話題を集めているのが、2029年10月に開業予定の「サンクチュアリコート淡路島 アイランドパレスリゾート」です。
1. 建築とコンセプト:海に浮かぶ「イタリアの古城」 設計は日本を代表する日建設計、施工は鹿島建設が手掛けます。コンセプトは「イタリアの古城」。全室がオーシャンビューとなっており、重厚な意匠と海辺の開放感が融合する設計は、プロの建築家の目から見ても非常に完成度の高いプロジェクトとなるでしょう。
2. 従来のエクシブとの「決定的な違い」 サンクチュアリコートは、従来のエクシブとはシステムが明確に異なります。
- 権利形態の違い: エクシブは「永久所有権(区分所有)」ですが、サンクチュアリコートは開業から50年間の定期借地権となります。
- グレード設定: スタンダードやラージといった手頃なグレードは存在しません。一番下のランクでも「クラブスイート」となり、その上に「ラグジュアリー」「ロイヤル」が位置する、完全に富裕層向けの超高級仕様のみの設定です。
3. 気になる販売価格は?(2025年6月より販売開始済み) 2025年6月20日より、既に会員権の新規販売がスタートしています。新規販売物件であるため、先ほど紹介した「中古エクシブ」とは完全にケタが違います。
- クラブスイート(約48㎡〜): 約1,001万円(年間8泊) / 約1,892万円(年間16泊)
- ラグジュアリースイート(約72㎡〜): 約1,683万円(年間8泊) / 約3,179万円(年間16泊)
- ロイヤルスイート(約87㎡〜): 約2,552万円(年間8泊) / 約4,818万円(年間16泊)
(※いずれも総額目安。別途、毎年の運営管理費として約11万円〜25万円程度と、宿泊時のルームチャージがかかります)
4. 人気は出そうか? 間違いなく高い人気を集めるでしょう。先行して販売された「サンクチュアリコート日光」などの物件は、高額帯にも関わらず早期に完売した実績があります。 特に淡路島は、神戸や大阪からのアクセスが抜群です。週末のセカンドハウス感覚で利用する富裕層や、福利厚生としてのステータスを求める法人からの需要が非常に強いため、開業の2029年を待たずに良い条件の枠(特に角部屋などを優先予約できる権利など)から次々と埋まっていくと予想されます。
「中古エクシブで賢くコスパを追求する」のが投資家的な視点なら、「数千万円で淡路島の古城の新築オーナーになる」のは、圧倒的なステータスと最新の空間美を担保するトップマネジメントの視点と言えるかもしれません。読者の皆さんは、どちらのスタイルに魅力を感じるでしょうか。

コメント