株式投資の大きな楽しみの一つである「株主優待」。 しかし、楽しみにしていた優待の封筒を開けて、思わず絶句した経験はありませんか?
今回、私の手元にも届いた東急不動産ホールディングス(3289)の2026年6月版の株主優待冊子。目を通せば通すほど、怒りを通り越して呆れてしまうほどの「大改悪」が施されていました。
ネット上では「買い増しして500株にすれば解決」なんて声もありますが、冗談ではありません。「誰がこんな改悪のために買い増しなんかするか!」というのが、多くの個人投資家の本音ではないでしょうか。
今回は、今回の優待変更がいかに冷酷な罠であるか、そしてなぜ「買い増し」ではなく「見切り」をつけるべきなのか、その理由を徹底解説します。
1. 100株株主は完全に切り捨て!人気施設がすべて「対象外」に
今回の変更で最も大打撃を受けたのが、100株以上500株未満を保有する個人投資家です。
これまでは「ホテルハーヴェスト」の全施設で使えていた優待券ですが、今回の改悪により、100株保有で利用できる施設が激減しました。
- 利用できる施設(わずかこれだけ): 鬼怒川、勝浦、天城高原、伊東、浜名湖、斑尾、蓼科アネックス、南紀田辺
- 100株で除外された人気施設: 那須、箱根甲子園、旧軽井沢、軽井沢、京都鷹峯、有馬六彩、およびすべての「VIALAタイプ」
関西の投資家にとって身近で人気の高い「有馬六彩」や「京都鷹峯」、関東屈指の人気を誇る「軽井沢」や「箱根甲子園」が、100株株主からは完全に奪い去られた形です。500株以上は「変更なし」となっているため、あからさまな「少額投資家の切り捨て」です。
2. 「割引率アップ」の裏で、宿泊料金もしっかり便乗値上げ
「でも、使える施設の割引率は上がったんでしょ?」と思われるかもしれません。 ですが、届いた宿泊料金表(優待料金)をじっくり見てみてください。
- 素泊まり(土曜・休前日):11,300円
- 1泊2食付(平日・日曜):17,600円〜
- 1泊2食付(土曜・休前日):21,000円〜
いかがでしょうか。いくら「優待割引」と言いつつも、ベースとなる宿泊料金自体がしっかりと引き上げられているため、「優待券を使っているのに、結局これだけのお金(手出し)が必要」という現実があります。
土曜日に1泊2食で2名で泊まれば、それだけで4万円以上の持ち出しです。これでは、本当に「お得な優待」と言えるのでしょうか?
3. 「確かにいいホテルだけど…」他の一流ホテルに泊まった方が幸せになれる理由
ホテルハーヴェストは、確かに素晴らしい施設です。一度は泊まってみたいラグジュアリーな空間であることは間違いありません。
しかし、「これだけの宿泊料金を自分で払う」+「人気の主要施設は使えないという制限付き」という条件を突きつけられたとき、私たちは冷静になるべきです。
今や、同じ4万円〜5万円の予算があれば、一休.comや楽天トラベルなどの予約サイトを駆使して、もっと新しくて評価の高いラグジュアリーホテルや、心のこもったおもてなしをしてくれる老舗高級旅館がいくらでも自由に選べます。
わざわざ東急不動産の株を保有し、使い勝手の悪くなった優待券に縛られ、限られた選択肢の中からホテルを選ぶ必要がどこにあるでしょうか。
「せっかくならいいホテルに泊まりたい」という気持ちは、株主優待にこだわらなくても、もっと他の「本当に満足できるホテル」で満たした方が、旅の満足度は間違いなく高くなります。
まとめ:「買い増し」する価値はあるか?
企業側としては「これに不満なら500株、1,000株に買い増ししてね」というメッセージなのでしょう。
しかし、株主を大切にせず、突然このようなドラスティックな改悪を行う企業の株を、わざわざ追加資金を投じて買い増しするリスクは高すぎます。次にまた「500株も改悪」と言われない保証はどこにもありません。
今回の東急不動産HDの優待改悪は、「優待に振り回されるのをやめ、本当に泊まりたいホテルに、自分の意志でお金を払って泊まる」という投資の基本に気づかせてくれる、ある意味でのきっかけになった気がします。
皆さんは今回の改悪、買い増しで耐えますか?それとも、スッパリと見切りますか?



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