現在の兵庫県財政は非常に厳しい局面にあります。令和8年度の教育委員会の一般会計当初予算案は3,858億2,500万円。この巨額の予算をこれまでの前例踏襲で使い続けるのか、それとも「今までにない発想」で抜本的に立て直すのか。今こそ大きな変化が必要です。
義務教育である小・中学校をドラスティックに変えるのは制度上困難ですが、生徒が自ら進路を選ぶ「高校」なら、民間企業のダイナミズムを導入する大胆な構造改革が可能では?
私は、財政立て直しと次世代人材育成を同時に叶える決定打として、「公立高校(県立・市立)の完全民間経営委託、および資産・空中権の売却」を提案します。
◆ 提案の核:お役所主導から「企業エキスパート」への大転換
この改革は、単なるコストカットではなく、教育の質を世界基準に引き上げるものです。
- 専門学科を企業がプロデュース: 技術科は最先端メーカー、農業科はアグリビジネスのトップ企業、家政科は有名アパレルやフード企業が経営。第一線のプロが教壇に立ち、最新設備で実習を行う。
- 「創業者の精神」を学ぶ: 兵庫県の優秀な企業の創業者や、大企業の社長、芸能人、文化人がプロデュースする学校を作り、リアルなビジネス感覚やハングリー精神を養う。
- 学校間の健全な競争と適正負担: 従来の「一律無償化」を撤廃し、魅力ある学校は適正な入学金や授業料を支払っても行きたい場所を目指す。定員の上限は設けず、魅力的な学校は増築し、この切磋琢磨こそが教育を強くします。民間委託ができるまでは、その高校は今まで通り運営し、準備が整った学校から順次シフトしていきます。一定数の生徒が集まらない学校はいずれ廃校にする。
◆ 【徹底試算】この改革で、兵庫県の税金はいくら浮くのか?
現在、兵庫県内には公立高校が129校あります。文部科学省の調査によると、公立高校の生徒1人あたり年間約115万5,000円の公費が投入されており、生徒数700人規模の学校では1校あたり年間約8億〜10億円規模の公費が動いています。
これらをすべて民間に経営委託(民営化)し、資産を売却した場合の財政効果を、最新データから徹底シミュレーションしました。
1. 毎年の運営費・人件費カット:【純利益:年約600億円】
現在、129校の公立高校を運営するために行政が直接支払っている費用(教職員約7,000名の人件費や施設維持費など)は年間約1,100億円にのぼります。 これを民間委託に切り替えることで、行政は「直接の運営費」を支払う必要がなくなります。もちろん、すべてを私立化すれば行政から「私学助成金(補助金)」を新たに支出することになりますが、その額を差し引いても、毎年約600億円の純粋な財政浮き分が生まれます。
2. 土地・建物の居ぬき売却:【一時収入:約1,500億〜6,500億円】
129校が持つ広大な敷地(合計約300万㎡)や校舎、体育館などの施設を、名乗りを上げた民間企業や学校法人に売却することで、一回限りの臨時収入として最大6,500億円規模の現金が県に入ります。これにより、これまでの県債(借金)を一気に返済することが可能です。
さらに、所有権が民間に移るため、老朽化した校舎の耐震補強やトイレ改修といった将来の巨額の修繕コスト(年150億〜200億円規模)を完全に「ゼロ」にできます。
◆ 超一等地のポテンシャルを爆発させる「空中権(容積率)売却」
さらに、地価の高い神戸・阪神間(中央区、灘区、東灘区、西宮、芦屋、尼崎など)の都市部において、最も革新的なアプローチを提案します。それが「学校の空中権(容積率)売却による、マンション一体型校舎への建て替え」です。
学校の敷地は広いですが、校舎は3〜4階建てと低く、都市計画法で定められた容積率を大幅に余らせています。 そこで、この余った「上の空間(空中権)」を大手のマンション開発業者に売却します。
- 完成形: 1〜3階は最新セキュリティを施した「新品の校舎」、4階〜30階は「分譲マンション」という一体型ビル。
- 財政インパクト: この方式をとれば、マンション業者が土地代(空中権代)の代わりに新校舎を無償で建設してプレゼントしてくれるため、県の建築費負担(1校あたり約30億円)がタダになります。都市部の約30校でこれを実施した場合、校舎建て替え費用の削減と余剰床の売却現金収入を合わせて、計3,000億円規模の財政改善が期待できます。
これなら「学校が地域から消滅する」というリスクを完全に回避しつつ、最新の教育環境と莫大な財政原資を同時に生み出すことができます。
◆ 最後に:前例踏襲を捨て、兵庫を世界の「教育特区」へ
もちろん、市場原理を導入すれば「過疎地域の足切り」や「経済的格差」の懸念が出ます。しかし、それらは優秀な生徒への「企業独自の奨学金制度」の創設や、地域バランスを考慮した公設民営(指定管理者制度)のハイブリッド運用によって解決可能です。
今、兵庫県に必要なのは、痛みを伴うだけの緊縮財政ではありません。 民間の資金と知恵をフルに活かし、高校生のうちから企業のトップランナーと実習を重ね、高度な専門知識を持った若者を兵庫県から次々と生み出す――。そんな「未来への投資」と「財政再建」を両立させるビジョンです。
この「高校100%民間開放・空中権活用案」。 兵庫県のリーダーである知事には、ぜひこの「常識を覆す発想」を国にぶつけ、兵庫を日本一、いや世界から注目されるイノベーションの聖地へと導く覚悟を持っていただきたい。
みなさんは、この提案をどう思われますか?


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