2026年8月12日時点の基準価額通知より、インデックス投資の2大定番である「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の最新パフォーマンスを取り上げます。足元の動向から両ファンドの特徴、さらに新NISA制度を有効活用するための「銘柄選びの考え方」まで網羅して解説します。
8月12日時点の基準価額・リターン一覧
まずは両ファンドの最新数値をご確認ください。
| ファンド名 | 基準価額 | 前営業日比 | 直近1年リターン(年率) |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | 38,676円 | +281円(+0.73%) | 33.60% |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 45,301円 | +235円(+0.52%) | 32.29% |
双方とも前日比プラスで着地し、1年間の年率リターンも30%超えと極めて好調な推移を見せています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の動向と特徴
1. 足元のパフォーマンス
8月12日の基準価額は38,676円(前日比+281円/+0.73%)となりました。欧州・新興国市場を含む全世界的な株価の底堅さが奏功し、この日はS&P500を上回る伸長率を見せました。直近1年の年率リターンは33.60%と、広範な分散を図りつつも力強い収益力を提示しています。
2. ファンドの強みと構造
- 究極の地域分散:日本を含む先進国から新興国まで、世界約50カ国・地域、数千におよぶ銘柄へ分散投資を行います。
- 時価総額加重平均と自動適応:市場規模に応じて国の投資割合が自動調整されるため、仮に将来どこかの国が台頭したとしても、手動でポートフォリオを組み替える必要がありません。
- 米国の比率は約6割:全世界に分散しつつも、現状の世界経済の中心である米国株が約6割を占めるため、成長性と安全性のバランスに優れています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の動向と特徴
1. 足元のパフォーマンス
8月12日の基準価額は45,301円(前日比+235円/+0.52%)となりました。前日比の伸び率はオルカンをわずかに下回りましたが、直近1年の年率リターンは32.29%と、依然としてハイレベルな実績を維持しています。
2. ファンドの強みと構造
- 米国主要500社への厳選投資:米国の株式市場における時価総額の約80%をカバーする主要500社で構成されています。
- 世界をリードするイノベーション力:厳しい採用条件をクリアした優良企業のみで構成され、Apple、NVIDIA、MicrosoftといったグローバルIT巨頭の成長力をストレートに受けることができます。
オルカン vs S&P500 どちらを選ぶべきか?
双方とも信託報酬(手数料)が業界最低水準に抑えられた超優良ファンドです。選択の基準は「将来の市場構造をどう捉えるか」に集約されます。
- 全世界株式(オルカン)が適しているケース
- 「今後数十年の間に、米国以外の国や地域が台頭する可能性」も考慮しておきたい。
- 国ごとのリスクを極力分散し、世界経済全体の成長に乗りたい。
- 一度買ったら銘柄選定に一切悩まず、放置運用を行いたい。
- 米国株式(S&P500)が適しているケース
- 「今後もイノベーションの中心は米国であり続ける」と確信している。
- 米国トップ企業の高い収益性と成長率をダイレクトに享受したい。
- 短期的な値動きの大きさ(ボラティリティ)を受け入れられる。
新NISA(つみたて投資枠・成長投資枠)でおすすめの銘柄・戦略
新NISAのメリットである「非課税期間が無制限」「枠の再利用が可能」という点を最大限に活かすには、「長期・積立・分散」に徹した低コストインデックスファンドが主軸となります。
1. つみたて投資枠・成長投資枠の「コア(主力)」銘柄
資産形成の土台となるコア資産には、以下のファンドが最適です。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 特徴:迷ったらこれと言われる王道ファンド。1本で世界中の株式に投資でき、新NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の双方に対応。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 特徴:米国一本足打法でリターンを極限まで追求したい場合の定番。こちらも両枠に対応。
※補足:2つのファンドを両方買うべきか?
オルカンの構成銘柄の約6割は米国株であるため、この2つを同時に保有しても分散効果はそれほど高まりません。「世界全体」か「米国集中」か、どちらか1本に絞ってシンプルに運用する方が管理しやすく合理的です。
2. 成長投資枠で検討できる「サテライト(補完)」銘柄
より高いリターンやインカムゲイン(配当収入)を狙いたい場合、成長投資枠を活用してコア資産の周りに配置する選択肢もあります。
- 米国高配当株ファンド(例:楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド / SCHD等)
- 特徴:配当利回りに着目した優良企業に投資するファンド。配当金の再投資による複利効果に加え、将来的な現金収入の柱としても活用可能。
- 高配当日本株投信 / 個別株
- 特徴:新NISAの非課税メリットは、日本の高配当株から出る配当金にもそのまま適用されます。配当重視の運用と組み合わせることで、日常生活の現金流出を補うポートフォリオが構築できます。
まとめ
今回届いた8月12日時点の数値が示す通り、オルカン(33.60%)、S&P500(32.29%)ともに歴史的な高水準のリターンを維持しています。
短期的な日々の基準価額の変動や為替の動きに一喜一憂せず、自身の投資目的(世界全体の成長を取るか、米国のトップ企業に賭けるか)に合わせた銘柄を選び、新NISAの非課税枠を活用しながら淡々と長期積立を継続していくことが、着実な資産形成への最善策となります。


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