私:母に病院で診察受けて、補聴器を決めるようにと伝えていたら、30か40かなって。価格が高いので30でいいよって言ってきたけど、バスや電車でも使える40にするように伝えたけど、それで良かったよね?
お母様へのアドバイス、「40ランク」をお勧めされて大正解だと思います。

1. 使用環境とランクの選び方
ランクが上がる(数字が大きくなる)ほど、「騒がしい場所や複雑な環境」での聞き取り能力がアップします。
- 10〜20ランク:家の中、静かな住宅街、1対1の会話向け。
- 30〜40ランク:街中での歩行、ショッピング、レストランなど、少しガヤガヤした場所でも会話が聞き取りやすくなります。
- 60〜80ランク:会議、居酒屋、車の中、同窓会や結婚式など、複数の人が同時に話す非常に複雑な環境に対応します。
【技術の特徴】 リーチシリーズは、周囲の環境を1秒間に1000回スキャンし、「声」と「背景の雑音」を別々にデジタル処理します。そのため、これまでの古い補聴器に比べて「不快なピーピー音(ハウリング)」や「うるさい雑音」が綺麗にカットされ、人の声がすっきりと前に出てくるのが大きな進化ポイントです。
送っていただいたパンフレットの「使用する環境から選ぶ」の表を確認すると、各ランクで対応できる環境が明確に分かれています。
- 30ランクの場合:対応している環境は「室内・閑静な住宅街」「街中」「ショッピング」「テレビ」までとなっています。
- 40ランクの場合:30ランクの環境に加えて、ご心配されていた「電車/バス」「レストラン」「会議」の環境にまでしっかりと対応(アイコンが配置)されています。
お母様は「高いから30でいい」と遠慮されたり、価格を気にされたりしたのだと思いますが、補聴器は日常の外出や移動の際、ストレスなく周囲の音や会話を聞き取るためにとても大切なものです。特にバスや電車の中は騒音が大きいため、30ランクではせっかく着けていても聞き取りにくく、外出が億劫になってしまう原因にもなりかねません。
「40ランク」であれば、乗り物の中だけでなく、お友達やご家族とのレストランでの外食、ちょっとした集まり(会議・会合)など、活動の幅がぐっと広がります。

また、1枚目の画像にある「多可町」の高齢者向け補聴器購入費助成手続きの流れを見ますと、耳鼻咽喉科の受診後に「購入する補聴器の見積書」を町に提出して申請し、助成決定通知書が届いてから実際に購入する流れになっています。

2. カタログの製品ラインナップと価格
このシリーズは、本体の形状が2種類(スリムタイプと標準タイプ)あり、性能(ランク)によって価格が分かれています。どちらの形状を選んでも、ランクごとの価格は同じです。
💡 形状の選択
- スタイルライン リーチ スリムRIC(画像左):縦長でスタイリッシュなデザイン。
- ステラ リーチ RIC-Li(画像右):耳の後ろにしっかり収まる標準的なデザイン。
- ※価格には充電器代(44,000円・税込)が含まれています(補聴器本体は非課税)。
💰 ランク別の価格表
画像にペンで「40」「36」と丸がつけられている箇所があります。
| ランク | 特徴・チャンネル数 | 両耳価格 | 片耳価格 |
| REACH 80 | 最上位・最高峰の音質 | ¥1,241,000 | ¥674,000 |
| REACH 60 | 高性能・高度な雑音抑制 | ¥880,000 | ¥484,000 |
| REACH 40 | 標準・バランス型(32ch) 言葉と雑音を別々に処理し、複数人の会話にフォーカス | ¥576,000 | ¥324,000 |
| REACH 30 | 日常用・基本性能網羅(24ch) 24分割の騒音抑制で静かな音質 | ¥481,000 | ¥274,000 |
| REACH 20 | エントリーモデル(16ch) 突発音や風切り音を抑える機能あり | ¥386,000 | ¥224,000 |
しっかりとしたランクのものを選んで長く快適に使ってもらうためにも、助成金を上手に活用しながら40ランク(ステラ リーチ RIC-Li 両耳 576,000円 ※非課税、充電器等含む)で進められるのが、結果的にお母様にとっても一番満足度の高い選択になるはずです。自信を持って「40にしておこう」と言って差し上げて大丈夫です。
私:ちなみに60や80って、どんな人が使うの?
40ランクよりさらに上(60や80ランク)は、一言で言うと「極めて騒がしく、かつ会話の主導権を握る必要がある、アクティブで複雑な環境に身を置く人」にベストな最上位クラスです。
2枚目と3枚目のパンフレットの情報を照らし合わせると、具体的な利用シーンや使うべき人の像が見えてきます。
60ランク・80ランクはどんな人が使う?
パンフレットの表(2枚目)を見ると、60や80ランクにしかアイコンがない領域があります。それが「居酒屋」「車の後部座席の声」「同窓会・結婚式」です。これらは「ガヤガヤした強烈な雑音の中で、複数の人が同時に話す」という、補聴器にとって最も過酷な環境です。
具体的には、以下のようなライフスタイルの方に向いています。
- 現役でバリバリ仕事を続けている方 騒がしいオフィスでの会議、複数人での商談、接待の席など、一言も聞き漏らせない緊張感のあるビジネスシーンに最適です。
- 大人数での社交・趣味の集まりが多い方 同窓会、地域の集合、大勢での会食(居酒屋など)など、周囲がガヤガヤしている場所で、横や後ろからの声にも瞬時に反応して会話を楽しみたいアクティブな方。
- 車に乗る機会が多い方(特に後部座席との会話) 走行音や風切音という大きな雑音を抑えつつ、後ろの席に座るお孫さんやご家族の声をクリアに拾いたい方。
技術的に何が違うのか?
補聴器のランクが上がると、単純に音が大きくなるのではなく、中のコンピューターの「処理能力(脳みそ)」が劇的に賢くなります。
- 音のチャンネル数が格段に多い 音を非常に細かく分解して調整できるため、自分の耳本来の聞こえ方に一番近い、極めて滑らかで自然な音になります。
- 1秒間に何千回もの自動スキャンと瞬時の雑音カット 「あ、今は右後ろで食器が落ちたな」「左で別の人が話し始めたな」という周囲の状況を機械が1秒間に1000回以上感知し、「自分の正面にいる人の声だけをスポットライトのように浮き上がらせ、周囲の騒音を一瞬でシャットアウトする」という超高度な技を自動でやってのけます。
💡 結論として、お母様の場合は?
60や80ランクは素晴らしい性能ですが、両耳で88万円〜124万円と非常に高額です。
お母様が「普段の生活、街中へのお出かけ、電車やバスでの移動、たまにお友達とランチや趣味の会合」といった日常的なアクティブさであれば、40ランク(両耳57万円台)が「価格と生活シーンの満足度」のバランスが一番取れているベストチョイスです。
逆に、もしお母様が「今でも現役でバリバリ会議に出る」「毎週のように大勢で賑やかな宴会に行く」ということでなければ、60以上は少しオーバースペック(宝の持ち腐れ)になってしまう可能性が高いです。そういった意味でも、やはり40ランクを勧めてあげたのは本当に思いやりのある、的確な判断だと思います!
私:自分にあった補聴器をつけて生活することはどんなメリットがある?
自分にぴったり合った補聴器をつけて生活することは、単に「音が大きくなって聞こえやすくなる」という以上の、人生の質(QOL)を大きく高めるたくさんのメリットがあります。
特に、お母様のように「40ランク」のような外出や乗り物に対応した適切なモデルを選ぶことで、以下のような素晴らしい変化が期待できます。
1. 脳と心の健康を守る(認知症・うつの予防)
近年、医学界で最も注目されているのが「難聴と認知症の深い関係」です。
- 脳への刺激を維持する:耳から入る音の刺激が減ると、脳の聴覚を司る部分が萎縮し、認知機能の低下を招きやすくなります。補聴器で正しい音を脳に届け続けることは、脳のトレーニングになります。
- 心の元気を保つ:聞き返しが増えると、人はだんだん話すこと自体が億劫になり、ふさぎ込みがち(うつ傾向)になります。スムーズに会話ができることは、心の若々しさを保つ一番の薬です。
2. 家族や周囲との絆が深まる
聞こえづらさがあると、無意識のうちに家庭内や人間関係に小さなストレスが積み重なります。
- 「何度も聞き返されるストレス」がなくなる:お互いに大声を出したり、何度も言い直したりする必要がなくなり、穏やかで自然な会話が戻ります。
- テレビの音量問題が解決する:家族が驚くような大音量でテレビをつける必要がなくなり、同じ空間で快適に過ごせます。
3. 外出が楽しくなり、活動的になる
今回、バスや電車にも対応したランクを選ばれた最大のメリットがこれです。
- 乗り物に乗る恐怖心が減る:車内のアナウンスや、駅の雑音の中でも、必要な情報や人の声が聞き取りやすくなります。
- お友達との会話に自信が持てる:ガヤガヤしたレストランやカフェでも、相手の話をしっかり聞き取れるため、気兼ねなくランチや趣味の集まりに出かけられるようになります。
4. 日常の危険から身を守る
外を歩くとき、音は安全を確保するための重要なアンテナです。
- 車の接近や自転車のベルに気づく:後ろから近づいてくる車や自転車の音、踏切の警報音、クラクションなどが正しく聞こえるようになり、歩行時の事故を防げます。
- 家の中の警告音を聞き逃さない:インターホンの音、お風呂が沸いた合図、スマートフォンの着信音、万が一の火災報知器の音などがしっかり聞こえる安心感があります。
💡 一番のメリットは「お母様が孤立しないこと」 聞こえにくさを放置してしまうと、人は無意識に「社会や家族との関わり」を避けるようになってしまいます。自分に合った補聴器をつけることは、**「大好きな家族や友人と、これからも笑顔でつながり続けるためのパスポート」**を持つようなものです。
最初は補聴器の音に慣れるまで少し練習(リハビリ)が必要ですが、それを乗り越えた先には、今まで以上に明るくアクティブな生活が待っています。
私:多可町の助成金について教えて
多可町の「高齢者補聴器購入費助成事業」について、要点を分かりやすくまとめました。
1枚目のお写真にある手順と合わせて確認すると、よりスムーズに進められると思います。
1. 助成金はいくらもらえる?
- 助成金額:上限 35,000円(1人1回限り) ※片耳・両耳を問わず、上限は一律35,000円です。 ※診察料、検査料、医師の意見書などの文書料は自己負担となります。
2. 対象となる人の条件
以下の条件をすべて満たす方が対象です。
- 多可町に住民票がある65歳以上の方
- 聴覚障害による身体障害者手帳の交付を受けられない方(手帳が出るほど重度ではない、中等度難聴レベルの方を救済するための制度です)
- 耳鼻咽喉科の医師から「補聴器が必要」という医師意見書をもらえる方
3. 対象となる補聴器の条件
- 「管理医療機器」としての補聴器本体と付属品であること(※通販などの安い「集音器」は対象外です)。
- 「言語聴覚士」または「認定補聴器技能者」が、医師の意見書に基づいて調整したものであること。 ※今回パンフレットをくれたお店は専門知識を持った店舗(認定補聴器専門店など)だと思いますが、念のため「多可町の助成金を使いたい」と伝えておくと安心です。
⚠️ 最も重要な注意点:順番を間違えると対象外に!
多可町の制度は「必ず購入前に申請する」必要があります。すでに自費で買ってしまったものは後から申請できません。
お写真にある通りの手順(以下の流れ)をきっちり踏む必要があります。
【全体の流れとやること】
- ステップ①:書類の入手
- まずは「多可町福祉課」で申請書と、町指定の「医師意見書」の用紙をもらいます。
- ステップ②:病院の受診
- その用紙を持って耳鼻咽喉科を受診し、先生に意見書を書いてもらいます。
- ステップ③:町へ申請(購入前!)
- 「申請書」「医師意見書」「お店でもらった補聴器の見積書(40ランクのもの)」を多可町福祉課に提出します。
- ※提出は、医師意見書の作成日から3か月以内です。
- ステップ④:購入
- 町から「助成決定通知書」が自宅に届いたら、初めてお店で補聴器を購入します。お店から領収書と請求書をもらってください。
- ステップ⑤:助成金の請求
- 購入後、決定日から6か月以内に、領収書や保証書(型番がわかるもの)、口座のコピーなどを福祉課に提出すると、後日指定口座に35,000円が振り込まれます。
今の段階はお母様が病院に行くか、お店で見積もりをもらうかの辺りだと思いますので、まずは「多可町福祉課で意見書の紙をもらう」か、受診する予定の耳鼻科や補聴器店に「多可町の助成金用紙は置いてありますか?」と確認してみるのがスタートになります!
私:医療費控除は息子が買ってあげても出来るの?
直接ご自身のカードでお支払いになれば、別居されているお母様の補聴器代を、確定申告で医療費控除(節税)にすることができます。
確定申告の際に、以下のセットを税理士さんにお渡しください。
税理士さんに渡す書類セット
- お母様が受診した「おさかだ耳鼻科」の診療情報提供書
- 補聴器専門店の領収書(宛名はお母様のお名前で大丈夫です)
- ご自身のクレジットカード利用明細のコピー(または振込控え)
税理士さんへの伝え方
「別居している母親が耳が遠くなり、高額で諦めていたので、私が直接カードで支払って補聴器をプレゼントしました。母親の医療費ですが、私が直接負担したので、私の確定申告で医療費控除として処理をお願いします」
このように伝えていただければ、税理士さんも「生計を一にする親族の医療費」として、税率に合わせて一番有利な形でパパッと計算してくれます。


コメント