本日の相場概況:重要イベントを前に様子見ムードの東京市場
2026年8月21日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比-200.43円(-0.30%)の66,016.36円と反落して引けました。
- 米主要イベント前のポジション調整:目前に迫る米エヌビディアの決算発表や、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演が予定されるジャクソンホール会議を控え、主力ハイテク株を中心に利益確定売りが先行しました。
- 為替動向:ドル円相場は1ドル=158円90銭台で小動き。円安による押し上げ効果も一服し、指数全体としては上値の重い展開となっています。
市場全体が様子見姿勢を強める中、逆行高となり強い存在感を示したのがNTT(日本電信電話:9432)です。
NTT(9432)のチャート動向:底打ちからの反発トレンドが鮮明に
本日のNTT株は、前日比+4.7円(+2.91%)の166.1円で引けました。
【NTT(9432)本日の株価推移】
・終値:166.1円(前日比 +4.7円 / +2.91%)
・日足:短期・中期移動平均線を上抜け、上昇トレンドを維持
・週足・月足:140円台半ばの大底からリバウンド基調が定着
25分割以降続いていた株式需給の重さや個人投資家の売り圧力が一巡し、140円台で強烈な底値支持線を確認した後は、移動平均線の上抜けとともに下値を切り上げる理想的なチャート形状を形成しています。
なぜ今NTTが買われているのか?上昇の4大要因
ディフェンシブ株としての再評価にとどまらず、NTTを取り巻く「成長テーマ」への資金流入が本格化しています。
| 要因・テーマ | 詳細と市場の評価 |
| ① IOWN構想(光電融合)の実用化加速 | 生成AI普及に伴うデータセンターの電力不足を解決する決定打として注目。低消費電力・大容量・超低遅延を誇る光電融合技術の商用化が進み、グローバル競争力の源泉に。 |
| ② スターリンク&宇宙ネットワーク | スペースX(Starlink)との連携による法人・自治体向け衛星通信の普及や、災害対策・非地上系ネットワーク(NTN)での主導権確保。宇宙データセンター構想への期待。 |
| ③ ドコモ経済圏・金融事業の強化 | マネックス証券の統合シナジーや「dスマートバンク」等の金融プラットフォーム拡充により、通信単体から高収益な総合生活基盤へのシフトが進展。 |
| ④ NTT法改正と自社株買い・高配当 | 研究開発の開示義務緩和など規制見直しによる事業自由度の拡大。加えて、継続的な自社株買いと安定した増配姿勢が下値を強固にサポート。 |
今後の株価予想と投資シナリオ
短期・中期の見通し
- 上値ターゲット:直近高値である170円〜175円水準の節目抜けが焦点。ここをブレイクすれば、分割後の心理的節目である180円台回復が視野に入ります。
- 下値サポート:急激な調整が入った場合でも、移動平均線が集中する155円〜158円近辺が強い下値支持線として機能しやすい環境です。
長期投資の視点
NTTは「配当利回り約3%台後半+連続増配」というインカムゲインの強みに加え、IOWN構想や宇宙通信といった世界規模のディープテック領域でキャピタルゲインを狙える稀有な大型銘柄です。
市場が方向感を欠くボックス圏相場やボラティリティが高い局面において、業績のディフェンシブ性と次世代技術の成長性を兼ね備えたNTTの相対的な魅力は、今後も国内外の機関投資家・個人投資家双方から高く評価され続ける可能性が高いと考えられます。毎月の定期買付や配当金再投資の対象としても、極めて堅実なコア資産候補と言えます。


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